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宝石知識・業界情報 > ブランド情報 > 売上高2兆円に迫るCHANEL
2022/06/17(金) 売上高2兆円に迫るCHANEL

2021年CHANELの売上高が2兆円に迫っているというニュースはご存じでしょうか?
先月5月に掲載されたWomen's Wear Daily「WWD」の記事でCHANELの売上高は156億3900万ドル(約1兆9861億円)と報じられました。
その中でも営業利益が54億6100万ドル(約6935億円)、純利益が40億2600万ドル(約5113億円)であり前期比はそれぞれ170.6%、194.7%に増加したようです。

コロナ禍以前の19年との比較
売上高は27.4%増
営業利益は57.5%増
純利益は68.5%増

地域別比較
欧州:前期比40.1%増の40億4200万ドル(約5133億円)
南北アメリカ:同79.5%増の35億2900万ドル(約4481億円)
アジア太平洋地域:同53.5%増の80億6800万ドル(約1兆246億円)

上記の比較を見ても、大幅に利益が上がっていることがわかります。
また、今年に入ってからも尚その勢いは衰えていないようで新型コロナウイルスの影響による中国のロックダウンやロシアの軍事侵攻などがあったにもかかわらず
1月から5月にかけての売上は好調であることを報じられました。

この大幅な利益の増加の要因として考えられているのが商品の値上げです。
米投資銀行ジェフリーズ・グループ(JEFFERIES GROUP)のアナリスト、フラヴィオ・セレーダ(Flavio Cereda)とキャサリン・パーカー(Kathryn Parker)は
「シャネル」は“11.12”モデルを20年に約20%、21年には約30%値上げをしていることから、21年における売上高の伸びはボリューム(生産流通量)の拡大によるものではなく、主に値上げの結果ではないかと分析しました。
また「シャネル」は2022年の3月にも定番バッグ4モデルと2022年春夏コレクションの値上げを行っています。これらの観点からも利益の増加は値上げによるものであると考える人は少なくないそうです。

このような意見に対して最高財務責任者(CFO)であるフィリップ・ブロンディオ(Philippe Blondiaux)は「21年の成長はボリュームと価格改定の両方によるものであり、そのバランスは取れている」と説明し、「当社では通常、年に2回価格を改定する。これまでそうしてきたので、今後もその予定だ。『シャネル』の製品は、最高級の素材、比類のないクリエイティビティー、素晴らしいサヴォアフェール(受け継がれる職人技術)を持って作られており、それらに基づいて値段を決定している。21年の業績を鑑みるに、顧客は『シャネル』のそうした姿勢を理解してくれていると思う」と今後も商品価格の改定を進めていくことを述べました。

値上げによる利益上昇も否定はできないですが、CHANELにはファンとしての顧客も多いように感じますね。
ブランド業界は言わば作品作りの職人の集まりであると考えたら、ファンはどんな価格でもその職人が作った作品や世界観を欲しがるものです。
きっとCHANELの顧客にはそのように感じる人も多いのだと思います。CHANELだからこそ欲しいんだ、世界観を見ていたいんだ、と顧客に思わせることが長く愛され、利益上昇に繋がるのかもしれません。

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