ダイヤモンドの4Cとは?
4Cとは、ダイヤモンドの品質を評価するため
1950年代にG.I.A(米国宝石学会)が開発したダイヤモンドの品質を表す世界共通の基準のことです。
以下の4つの要素の頭文字である「C」を取り4Cと呼ばれます。
① Carat(カラット = 重さ)
② Cut(カット = 輝き)
③ Color(カラー = 色)
④ Clarity(クラリティ = 透明度)
この4つの要素を総合的に評価しダイヤモンドの品質と価値を決定します。
④Clarity(クラリティ = 透明度)
今回はClarity(クラリティ = 透明度)についてご説明します。
ダイヤモンドの透明性については、ダイヤモンドがどのように生成されているかをまず知る必要があります。
そもそもダイヤモンドは炭素から出来ています。
炭素はご存知の通り鉛筆の芯の材料と同じもので、真っ黒の炭のようなものです。
ダイヤモンドと鉛筆の芯が同じ元素で出来ていることは、にわかに信じ難いですが、
これは炭素が結びつく過程に大きな違いがあるからです。
ダイヤモンドは地下約100kmという、とても深い所で太古の昔から長い年月をかけて生成されます。
深い地下では高温・高圧による非常に強い圧力が炭素の粒子を圧迫させ、元素同士が強固に結びつけられることでダイヤモンドへと姿を変えるのです。
これがダイヤモンドが鉱物の中で一番の固さを誇る要因であり、また永遠を誓う固い絆の象徴となっている所以なのです。
しかしながら、このダイヤモンドを生成する高温・高圧のプロセスが、結晶化したダイヤモンドの内部に内包物やキズを作ってしまう原因となるのです。
ダイヤモンドの内側にできる内包物や結晶構造の歪みを、
“ Inclusion インクルージョン”と呼び、
ダイヤモンドの外側にできる傷や欠けを、
” Blemish ブレミッシュ ”と呼びます。
ここで 本題に戻ります。~ Clarity クラリティ ~ の登場です。
クラリティはダイヤモンドのインクルージョン(内包物)やブレミッシュ(疵)を
相対的にどの程度のものなのか判断し透明度を表す基準です。
もちろんダイヤモンドにインクルージョンやブレミッシュが少なければ少ないほど
輝きや透明度は増すので評価は高くなります。
このクラリティには以下の11種類(段階)のグレードがあります。
☆☆☆☆☆フローレス(Flawless)=FLと略されます
┗熟練のグレーダーが10倍の倍率で見てもインクルージョンやブレミッシュが見えない
┗市場での流通量は極めて少ない
☆☆☆☆インターナリーフローレス(Internally Flawless)=IFと略されます
┗熟練のグレーダーが10倍の倍率で見てインクルージョンは見えずブレミッシュが見える
┗市場での流通量は少ない
☆☆☆ベリーベリースライトリーインクルーデッド(Very Very Slightly Included 1~2)=VVSと略されます
┗インクルージョンは熟練のグレーダーが10倍の倍率でみても確認が困難
┗VVS1とVVS2の2段階ありVVS1が上位。市場に流通し、一般的に購入出来る物としては最上位といえる
☆☆ベリースライトリーインクルーデッド(Very Slightly Included 1~2)=VSと略されます
┗熟練のグレーダーがわずかなインクルージョンを確認が困難からやや簡単までの程度
┗VS1とVS2の2段階ありVS1が上位。広く市場に流通し、一般的に購入出来る良質なグレード
☆スライトリーインクルーデッド(Slightly Included 1~2)=SIと略されます
┗熟練のグレーダーが10倍の倍率で見て確認できる
┗SI1とSI2の2段階ありSI1が上位。広く市場に流通し、一般的に購入出来るグレードで、インクルージョンやキズの位置・大きさにより価格に大きく幅がある
★インパーフェクト(Imperfect 1~3)=Iと略されます
┗インクルージョンは10倍の倍率で容易に確認でき、透明度や輝きに影響を与える可能性あり
┗I1、I2、I3の3段階ありI1が上位。広く市場に流通し、一般的に購入出来るグレードで、インクルージョンやキズが肉眼でも確認できる場合もある
クラリティでダイヤモンドの輝きや透明度の質感が変わってきますが、VVS2~VS1以上のグレードによる「肉眼」での見え方はほとんど差がなくなります。
もちろんFLやIFなど高グレードのダイヤモンドは美しく希少性も高いものですが、VVSやVSでも十分良質なダイヤモンドと言えます。
当店でのお取り扱い
4編にわけてダイヤモンドの品質についてご説明いたしましたがいかがでしたでしょうか?
当店で取り扱いのあるダイヤモンドを使用したジュエリーもぜひご覧ください!