みなさんは、宝石の名前がどのようにつけられているかご存知でしょうか?
基本的に鉱物名は、地名や人名、特徴的な外見などに由来するものや、またギリシャ語で石を意味する「ite」や「lite」を名前の最後につけるものが多いです。
しかし中には、一部の鉱物グループによっては命名規約が存在していることや発見者の名前を付けてはいけないというルールも存在しており、宝石は様々な背景から名付けられています。
そこで今回はティファニーにゆかりのある宝石名の由来と歴史を二つご紹介します。
クンツァイトの由来
クンツァイトは、ティファニーのジョージ・フレデリック・クンツ博士(1856~1932)の功績に因んで命名されました。
クンツァイトは、1902年12月にフレッド・シックラー氏によってクンツ博士に提供されました。
この石は、ヒリアート山脈にあるホワイトクイーン鉱山で採掘されたと言われますが、実はこの同時期にパラチーフ鉱山で同種の石をフランク・サーモンズ氏に発見されています。
しかしフランク・サーモン氏が発見するよりも約9カ月前に、シックラー氏がホワイトクイーン鉱山にて、ペドロ&ベルナルドなる二人のフランス人が、密かに同じ種の石を発見していました。
そのため複数の発見者と宝石の特定者(クンツ博士)がいる状態で、どの人物に敬意を表す名前を付けるべきなのかとなりましたが、最終的にはノースカロライナ大学のサイエンス科教授であったチャールズ・バスカービル氏が、クンツ博士の名を冠したクンツァイトと命名されました。
タンザナイトの由来
12月の誕生石でもあるタンザナイトは、1967年にアフリカのタンザニア北部にあるメレラニ鉱山で発見されました。
この石の名前は、ティファニーの社長であるプラット氏によって名付けられ、この美しい石を販売展開するためにタンザニアの夜の色をコンセプトに『タンザニアの石=タンザナイト』と名付けました。
まとめ
今回は、ティファニーにゆかりのある宝石名の由来をご紹介しましたが、ぜひジュエリーをご購入の際、宝石名の由来を調べてみてはいかがでしょうか。