時計装飾“ギョーシェ彫り”の魅力

時計の文字盤を見ると、美しい模様が彫られていることがあります。
高級時計によく見られるこの装飾はギョーシェ彫りといい、
高級時計ブランド“ブレゲ Breguet”の創設者アブラアン=ルイ・ブレゲによって発明されました。

ギョーシェ彫りには多くの種類がありますが、今回はその中でもポピュラーな模様をご紹介します。

ヴァーグ

“波”という意味のとおり、水の波紋を表しています。

ソレイユ

“太陽”を意味し、放射線状の光を表しています。

クル・ド・パリ

“パリの爪”を意味し、ピラミッドのような四角錐模様が均等に並んでいます。

ダミエ

ルイ・ヴィトンのダミエシリーズでも知られている日本の市松模様です。

コート・ド・ジュネーブ / ペルラージュ

コート・ド・ジュネーブはストライプの模様で、ペルラージュはうろこ状の模様です。これらはムーブメントに施される場合が多い模様ですが、画像のロジェ・デュブイのパルジョンでは文字盤に使用されています。

バーリーコーン(グレンドルジュ)

“大粒の麦”を意味し、麦の穂の並びをイメージしています。

まとめ

この他にも沢山の技法がありますが、これだけでもギョーシェ彫りによって時計の印象が左右されることや、高級感が増しているのが分かりますね。
遠目では気が付かなくても近くで見ると凝っているのが分かるというさりげない魅力もあります。

これまで意識していなかった方も、ギョーシェ彫りを今後の時計選びの基準の一つにしてみてはいかがでしょうか。