シェイプってなに?
以前にご紹介したプロポーションを評価する「カット」とは異なり、
「シェイプ」とは宝石の幾何学的な外観の形状を指しています。
宝石には様々な「シェイプ(形状)」がありますが、主には大きく2種類に分けられます。
①ファセットカット(多数のカット面・切子面を有したカット)
┗ⅰラウンドシェイプ
┗ⅱファンシーシェイプ
②カボションカット(カット面のない半球型・ドーム型のカット)
ⅱファンシーシェイプってどんなもの?
ⅱファンシーシェイプ
ファンシーシェイプとはラウンドブリリアントカット以外のシェイプのことであり、経年のカット技術の進歩により現在までいろいろなシェイプが生み出されています。
代表的な例としては
1.プリンセスカット
2.エメラルドカット
3.オーバルカット
4.クッションカット
5.ハートシェイプ
6.マーキスカット
7.ペアシェイプ
8.ラディアント
9.アッシャーカット
など様々です。
7.ペアシェイプカット
ペアシェイプカットは1458年にベルギーの宝石職人ルドウィックによって生み出されました。古くから生み出されたシェイプにも関わらず、時代を重ねた現在に至るまで最もポピュラーなシェイプの一つとして愛され続けています。
このシェイプは洋梨(Pair)をモチーフとしており、とてもユニークな形でありながら美しい輝きを放ちます。
涙のしずくのような形をしていることから、ティアドロップなどとも呼ばれています。
一般的なペアシェイプカットのダイヤモンドはファセット(切断面)が58面あります。
カットの質が良くバランスの取れたペアシェイプであれば、その形状の細い先端部分に美しいシンチレーション(煌めき)を生み、輝きにより深みを与えてくれます。
ペアシェイプと言っても物によっては細いペアシェイプもあれば、ふくよかなペアシェイプなど形状は様々で、身に付けた際にそれぞれに与える印象は変わってきます。
理想的な長さと幅の比率は縦横1.5 :1 と言われていますので、ペアシェイプのダイヤモンドをお選びになる際は是非参考にしてみてください!!